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南アルプス 黒法師岳・丸盆岳




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南アルプス深南部の黒法師岳(2067m)と丸盆岳(2066m)です。
黒法師岳は三角点マニアの間で、上部の+マークが×になっていることで有名です。×マークの三角点はここにしかないそうです。
登り始めるまでを含めて山頂に至るまでの道程は非常に長いです。東名高速道路からも中央自動車道からも遠く、関西方面からだと東名高速道路の豊川ICから戸中林道のゲートまで3時間以上かかり、最終的には未舗装のデコボコな林道になります。その林道もやがてゲートが現れて通行不能になります。そこから先は長い林道歩きです。ようやく登山口に到着して、やっと山登りができても、尾根は急で手加減がありません。日帰りが可能だと言っても、山頂にたどり着くまで、とても時間がかかります。



戸中林道のゲートです。
一般車は通行できません。
ゲート前は駐車禁止と書かれていますが、少し手前の林道脇に駐車できるスペースがあります。
登山届のポストも設置されています。
2010年6月12日、戸中ゲートを朝5時ちょうどに出発しました。

長い林道歩きが始まります。
始めはアスファルト舗装されていますが、すぐに砂利道に変わります。
この林道の車での通行が開放されてさえいれば、黒法師岳、丸盆岳、不動岳等この周辺の山のアプローチがかなり改善されるのに、と思うのですが。
どういった許可をとっているのか分かりませんが、実際、写真撮影や登山と思われる車両が何台か入っていました。

林道の左には大きな川が流れています。
ずっと下にあるため、下りることはできません。
たまに登山道脇に沢があったり水が流れているところがあるので、手を洗ったりする分には、そうした水を使うことができます。

0.5km間隔でキロポストが設置されています。
ところが、2.0kmぐらいから先はまったく見かけなくなったように思います。
探せばどこかにあるかもしれません。

林道を歩いていると、たまに滝を見ることができます。
なかには大きな谷底まで落ちていく滝もあって、林道歩きを楽しませてくれます。

林道途中で、三角形の黒法師岳とその左に丸く盛り上がった丸盆岳の見えるところがあります。
黒法師岳から手前に延びる尾根にはこれから登る登山道がつけられています。
こうして見ていると、遠く感じますが、実際、遠いです。

がくうつぎ。
花が単調な林道歩きに少し楽しみを付け加えてくれます。

がまずみ?

シブロク歩道と書かれたところがありました。
バラ谷の頭に行ける道かもしれませんが、詳細は不明です。

林道左側に6.0kmのポストがあります。
あと10mほどでようやく黒法師岳と丸盆岳の登山口に着きます。

6.0km地点には戸中山林道支線の起点もあります。
ここで林道が3方向に分かれているということです。
林道を右折せずに、そのまままっすぐ進みます。

黒法師岳と丸盆岳の登山口です。
時刻は6時30分。戸中ゲートから1時間30分かかりました。
朝食のパンを食べて登山道に取り付きます。

深南部のアプローチが大変で、コースタイムも長い山なので心配していましたが、踏み跡はしっかりしています。
ルートファインディングというほどのところはありませんし、藪漕ぎもありません。
尾根に出ると、稜線までずっと尾根通しです。
2、3回傾斜が緩むこともありますが、基本的に急な登りが続きます。

登山道の左側が開けているところがあります。
朝は逆光で見えませんでしたが、谷のつめの上に丸盆岳があります。
左には、六呂場山方向も見えています。

反対の右側は、一箇所、崩れたところがあって、そこで展望を得られます。
黒法師岳の南東に延びる尾根が見えます。
奥のピークが最南端の2000m峰、バラ谷の頭です。

この尾根の急登は大変ですが、道中、たくさんのツツジを見ることができました。

白色のツツジもありました。
花びらが落ちて、登山道も白色の花びらで飾られていました。

こいわかがみも何箇所かで見ましたが、群落は一箇所だけありました。

弁当転がしと書かれているところに出ます。
最初、やっと稜線に出たかと喜びましたが、稜線はもう少し上でした。
ここでは、木のあいだから池口岳の展望もあります。

稜線に出ました。
そこにある木に、案内の標識がつけてあります。
時刻は8時40分。戸中ゲートから3時間40分かかり、林道の登山口からは2時間10分かかっています。
右へ行くと黒法師岳、左へ行くと丸盆岳です。
始めは黒法師岳を目指すことにしました。

展望の良い笹原歩きです。
朝露でずぼんが濡れます。スパッツがあった方が良いかもしれません。
2000m近い稜線ですから、通り抜ける風は冷たいです。反面、風のないところに行くとむっとする暑さがあります。
右側には歩いてきた林道のある谷が見え、左側には前黒法師岳、そして正面には目標の黒法師岳が見えます。

黒法師岳手前は崩れて崖になっています。
危険ですが、展望も得られます。
バラ谷の頭とそこへ続く尾根が見えます。
この位置から見ていると、向こうにも行ってみたくなります。

黒法師岳山頂手前でバラ谷の頭との分岐があります。
今回は左へ進んで黒法師岳山頂へ登ります。

黒法師岳の頂上に到着です。
時刻は9時10分、戸中ゲートから4時間10分かかりました。
おなじみのだんご山頂標識を見ると南アルプスに来たという実感がわきます。
木が多いので展望はあまりありません。その代わり風は防げます。
広いものの、草が多く、幕営は難しそうです。

本当にテッペンのマークが×になっている三角点があります。
やや風化気味で、角が欠けています。

いったん、尾根から登ってきたところの分岐まで戻って、今度は丸盆岳を目指します。
この時の時刻は10時前です。
丸盆岳までは、一度下った後、登り返します。
途中、広い笹原に出ます。
踏み跡が錯綜していますが、丸盆岳が目の前に見えていますので方向は間違いようがありません。稜線を逸れないように、なるべく稜線の高い位置にあるルートを選びます。

笹原の稜線の東側にテントを張れそうなスペースがありました。
この辺りでは数少ない幕営できそうな場所だと思います。
この笹原は鹿のニオイがしているような気がしますので、夜は鹿の楽園かもしれません。

最後ひと登りすると、丸盆岳に到着しました。
時刻は10時30分です。
山頂付近は2つの小さな丘に分かれていますが、登ってきた右側が山頂です。
眺望は左側の丘が良いようです。

その左側の丘から見える北方向の景色です。
手前から鎌崩の頭、その奥の山が不動岳です。不動岳の手前で平地になっているところが鹿の平です。
不動岳の左奥に双耳峰、二百名山の池口岳が見えます。写真では分かりにくですが、肉眼ではよく見えます。

不動岳の右上をズームしました。
光岳とその奥にうっすらと白い雪のついた聖岳が見えます。この写真ではよく見ないとわかりませんが、空ではなくそこに聖岳があります。

丸盆岳の西側も崩れた崖になっていて、下の谷の眺望を得られます。
今朝歩いた林道や、左には登ってきた尾根が見えます。
ここから見ると尾根の形がよく分かって、急傾斜となだらかな部分が繰り返しあったことを改めて認識させられます。

丸盆岳山頂は2つの小さな丘があるわけですが、その丘の横にちょっと無理をすればテントを一つ張れそうなスペースがありました。
眺望はいいです。ただ風が強いと危険です。

長い下山が始まりました。
尾根から先程登った丸盆岳を見上げます。朝は逆光で見えていませんでした。

戸中ゲートに到着です。
時刻は14時40分です。朝5時に出発しましたから、全体の行動時間は9時間30分です。山頂での休憩や昼食の時間も含まれています。
少し余裕をみて全コースタイム10時間と考えておけばいいのではないかと思います。最後の1時間30分は林道歩きですから、万一暗くなってもヘッドランプがあれば歩けます。
ゲートの駐車スペースには朝はなかった4台の車が増えていました。山中では2人の単独男性の方とすれ違っています。
深南部ということで、もう少し踏み跡が薄かったり、藪もあるかと思っていましたが、意外に歩きやすかったです。ササも背が低かったので周囲の風景も楽しめます。
林道歩きと急登の尾根、それからちょっと長いコースタイムを覚悟できれば、むしろ心地よい充実感の残るハイクを楽しめると思います。
私は北側の不動岳には行ったことがあるのですが、黒法師岳の南側にあるバラ谷の頭や前黒法師岳には行ったことがありません。今回、それらを見てしまうと案の定、行ってみたくなりました。



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