山動画ハエ（ブユ・ブヨ・ブト）対策あくなき戦い

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写真はクリックで拡大できます。拡大した写真はドラッグで移動でき、カーソルキーで前後の写真に変更できます。	夏の山で周りを飛びまわる虫のうっとしさは半端じゃありません。虫といっても蚊ならまだいいのですが、一番やっかいなのはハエです。ハエの中でも特に強敵なのがブユやブヨやブトと呼ばれる連中です。休憩していても、食事していても、いつもまとわりついてきます。歩いている時でさえ、顔に体当たりしてきたり、耳の穴に入り込もうとしたりします。刺されると大きく腫れ上がり、ものすごい痒さになって、痒みは数日間にわたって収まりません。主に狙われやすいのは足や手、腕、耳、頭の後ろです。以前やられたときは、寝ている間に頭から足まで数十ヶ所に渡って刺されまくったことがあります。何か食べたり、景色を楽しんだりする余裕すら潰されて、周りを飛びまくるハエを手で払い続けるという苦行を強いられます。せっかくの気持ちの良いひとときがハエごときでぶち壊しです。顔の周りにまとわりついてくることから人間の呼吸（二酸化炭素）に反応しているか、あるいは汗の臭いに引き寄せられているものと思われます。黒いところに寄ってくる習性があるという話もありますが、それにとどまらず、ザックやスタッフバッグ、白色のスーパーの袋ですらハエがたかります。血液型がO型の人や飲酒後も攻撃されやすいようです。このいまいましいハエの対策にはずっと苦慮しているのですが、結論からいうと、いまのところ決定的な対抗策は見つかっていません。 ■虫除けスプレー虫除けスプレーは一切効果ありません。ディートの入ったスプレーが効果あるようなことが言われていますが、それもまったく効きません。帽子、服、皮膚などあらゆるところにふりかけたとしても、平気で攻撃してきます。虫除けスプレーは一番手軽な方法ではありますが、ハエに対して何の効果もありません。 ■蚊取り線香蚊取り線香は蚊に対するものなので、ハエには無力です。ハエ取り線香というのもあるらしいですが、それはまだ試していません。 ■ハッカ油スプレーボトルに水を入れて、薬局で売られているハッカ油を何滴か垂らしたものを使います。おそらくハッカ油の臭いで人間の汗の臭いをごまかすことに意味があるのだと思います。しかし、ハッカの臭いはすぐに消え去り、登山による汗の臭いのほうが遥かに勝るようです。皮膚や衣類につけたのでは汗で臭いが消える可能性があることを考えて、ティッシュペーパーにべっとりするほどスプレーしたものを体に直接触れない帽子のてっぺんに付いているポケットに入れておいたことがあるのですが、それでも効果はありません。汗臭い私には、これではダメなようです。 ■エアーサロンパスエアーサロンパスも強い臭いを発するため、汗臭さをごまかせるのですが、やはり持続時間は長く有りません。それどころか、エアーサロンパスの臭いが残っている時でさえ、ハエが寄ってくることがあります。こういう匂いでごまかす方法は役に立ちません。 ■殺虫剤キンチョール等の殺虫剤はハエを殺すことに関してある程度の効果があると思います。しかし、屋外では一時しのぎにしかなりません。 ■オニヤンマハエの天敵であるトンボのオニヤンマの模型があれば、ハエが近寄らないという情報があり、そっくりの模型を購入して試してみました。逃げ出すどころか、模型のオニヤンマの目玉にとまることがある始末で、生物ではなく単なるモノだということが完全に見破られています。 ■蚊帳薬品や匂いといった間接攻撃で効果ないのであれば、物理的にブロックするしか手がありません。登山用品店にも頭からすっぽりかぶれる蚊帳が売られています。ハエが通過できない網でおおわれているのですから、当然、ハエは手も足も出せません。さすがにこれは効果ありますが、視界が悪くなって登山には危険なことと、なにより景色が見えにくいのでは山を歩いている意味がありません。何かを食べたり、飲んだりするためには蚊帳をずらす必要がありますし、食事中はそんなことをしていられないので使えません。使うのは、本当にハエがしつこい時に限られます。 ■風風が強いときは飛行に支障が出るためか、ハエが周りを飛ばなく（飛べなく？）なります。風がある時で、寒くないのであれば、風のあるところに行くのはハエ対策に有効な方法のひとつです。特に食事休憩にはベストな方法です。登山においてどうしても汗はつきものですから、匂いをごまかすようなハエ対策では通用しません。絶対的な方法は蚊帳で完全にブロックすることだけですが、快適性が良くないため、できれば使いたくありません。ハエとの攻防はなかなか終わりそうにないようです。
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