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特集 台高縦走

1日目 大台ヶ原~川上辻~安心橋~金明水~大台辻~添谷山~御座嵓~引水サコ~テント場

2日目 テント場~振子辻~ブナノ平~湯谷ノ頭~山ノ神ノ頭~カコウキ越~地池越~テント場

3日目 テント場~馬ノ鞍峰~霧ノ平~弥次平峰~ホウキガ峰~池木屋山~霧降山~奥ノ平峰~千里峰~赤倉山~テント場

4日目 テント場~千石山~笹ヶ峰~明神岳~明神平~水無山~国見山~馬力ヶ場~赤ゾレ山~伊勢辻山~ハンシ山~高見峠




奈良交通のバスを利用して大台ヶ原まで行きました。自家用車で行くこともできます。
バスで登ってきたドライブウェイを歩いて戻り、20分程で川上辻に着きます。入り口に「通行止」と書かれているのは、観光客向けだと思われます。川上辻から先は本格的な登山道です。
いくつかの木製の橋を渡り、さらに金属製の安心橋を渡ると、金明水にたどり着きます。金明水は登山道にあるため、見過ごすことはないと思います。
大台辻は峠です、平坦で幕営可能です。
大台辻までは比較的緩やかな勾配が続きましたが、ここから先、アップダウンが激しくなります。
御座嵓付近は道が分かりにくいところがあり、迷いました。注意が必要です。
引水サコでは登山道から東側に1分で水場に着きます。その途中に1張り分のテントスペースがありました。
振子辻のずっと手前ですが、テントスペースが1つありましたのでそこに泊まりました。薄暗いところでしたので、ビバークに慣れた人向きかもしれません。このテント場からひとつ北の小ピークを越えたところで、登山道から西側すぐに小さな滝がありました。水の音は登山道からはっきり聞こえていますし、登山道から滝も見えています。
振子辻や、その先でも幕営に適した場所があります。
振子辻の先で登山道があることに気づきにくい場所があります。馬の鞍山方面への標識がありますので、それを見つけて左折します。
この先にもテント場がありますが、父ヶ谷の高の先ではブナノ平という広くて水場のあるテント場もあります。
山ノ神ノ頭の先でも2つぐらいテントが張れそうです。
地池越ではテントは1張か、がんばって2張程度です。少し暗い雰囲気でした。水場は東の谷を5分程下るとあります。
さらにその先では広い尾根や西側斜面の広い台地にテントを張ることができますが、完全に平坦なところは多くありません。
馬ノ鞍峰の手前でも幕営できそうなところがいくつかあります。
馬ノ鞍峰の先では霧ノ平というところがあり、テントを張れそうです。行ってみてはいませんが、東の谷に水が見えました。
弥次平峰の先の水場は細いです。雨が少ない時は枯れるかもしれません。ここの水場があてにならないとなると長い区間ですので、前後で水の確保を考えておかなければなりません。
池木屋山から北は雰囲気が一変します。傾斜も緩み、登山道も一般ルートと変わらなくなります。広いところではその気になれば幕営できそうです。
途中から千石山が見え始め、斜面がゲレンデのように広い草地に見えるのですが、平坦でないため、その中で幕営はできません。実際は川となっている水場の横にテントを張ります。平坦なスペースは2張り分です。
笹ヶ峰の山頂も広いので幕営できるかもしれません。
明神平は広いテント場で、水場もあり快適です。人が多いのですが、鹿も多いです。
水無山から先は展望の出るところも多く、気持ちよく歩けますが、その分日光を受け、しかも水場がまったくないので注意が必要です。
高見峠で車道に出ます。崩落により自動車は入れません。車道を下っていくと道の横で水の出ている箇所があります。
高見峠から標高差300m以上で高見山です。その先はたかすみ温泉方面に下る方法と、杉谷方面に下る方法があります。


台高縦走を終えて

大台ヶ原から高見山まで3泊4日の縦走を計画しましたが、これだと重い装備を背負った上で毎日8時間程歩かなければなりません。
春が訪れて最初の大型連休であるゴールデンウィークの時期にはうってつけの縦走になりますが、冬の間に体がなまってしまっていて、いきなりのテント山行はキツくなります。余裕をもってゆっくり行きたい方はもう1日追加した方が良いかもしれません。
南部では数え切れない程のアップダウンがあり、しかもまったくといってよいほど巻き道はありません。一見巻き道があるように見えても大抵は獣道で、結局ルートを失い、徒労に終わります。道はジグザグになっていなくて、直登に近いです。そうしたピークをいちいち上り詰めるため、体力を激しく消耗します。
踏み跡も不明瞭な部分があり、赤テープを追う場面もあります。ピークから下る際には必ずコンパスかGPSで確認することが必要です。特に直角に曲がる部分では要注意です。方向確認のため地図と照らし合わせるのに数分の時間を消費しますから、そのうち面倒になってきます。私の場合GPSが活躍しました。
今回の時期では運良くすべての水場で水が出ていましたが、途中ですれ違う人がいた場合、互いに水場の情報交換することをお勧めします。
テント場は北アルプスの山小屋のそばにあるようなイメージではありません。もちろん山小屋はひとつもありませんが、スペースも1~3張り程度であったり、薄暗かったりします。そうした場所での幕営経験がない方は熊等の獣を想像したりしてよく眠れないかもしれません。
池小屋山から北は明るく、眺望も良いのですが、南部は暗くて木の間からチラチラ景色が見えるか、たまに開けるところがある程度です。
しかし、渋い南部と明るい北部の対比が台高縦走の良さのひとつとも言えそうです。

行けなかった高見峠から先を後日歩いてきました。
台高縦走 その後

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