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2010年7月17日、3連休の初日です。天気予報はこの日から太陽マークの連続でしたが、前日までは梅雨の豪雨で各地に被害が出ていました。長野県飯田周辺も土砂崩れで通行止めになるところがあったようです。
もともと、荒川三山と赤石岳に行くつもりでいたのですが、この豪雨で小渋川の水量が心配でした。小渋に行くだけ行ってみたのですが、小渋川は茶色の濁流になっており、危険そうなので、事前に考えておいた代案、聖岳+上河内岳か、塩見岳に変更することにしました。先日茶臼岳に行っているので、距離が離れていることと、聖岳には行ったことがあるので、塩見岳を選択しました。
そうとなれば、この日は鳥倉登山口から三伏峠に行くだけなので、時間にかなり余裕が出ます。しかし、昭文社の地図によると鳥倉登山口の駐車場の台数が20台となっています。駐車場所が不安なのでなるべく早く行くことにしました。
駐車場に到着したときすでに満車でした。
なんとかゲート付近の路肩に止めることができました。
トイレやバス停があり、登山届を出すことができます。
ゲートの横から入って、しばらくは舗装道路歩きです。
舗装道路は途中で未舗装の砂利道に変わります。
この林道は大きな谷をぐるっと右に回る半円を描いているので、谷の反対側に行ったとき駐車場が見えます。そこまで行くのにも時間がかかるので、ということは、帰りにまたここを通った際、向こう側に駐車場が見えても思ったより遠く感じることでしょう。
林道からは三伏峠より南側の南アルプス縦走路、小河内岳や板屋岳が見えているのではないかと思います。
行き着いたところは広くなったところでそこに登山口がありました。バス停とトイレがあり、ここでも登山届を出せます。
駐車場から30分かかりました。
シダの生えた登山道を上がっていきます。
やや急な登りですが、ここを登りきると尾根にでます。
尾根を登って途中からは豊口山を巻いて、トラバースします。
途中で木の間から中央アルプスが見え始めます。
さらに北アルプスも見えています。
とんがった槍も確認できます。
何回も細い枝で組まれたような木の橋を通過します。
滑りやすく、バランスを取りながら歩かなければなりませんが、雨で濡れたら危険物と化すでしょう。特に下りでは要注意です。
おそらくそれでもないよりはましなのでしょうから、ありがたく通らせていただきます。
水場です。前日まで雨ですから、勢いよく水が流れていました。
この他、この先でも登山道横で2~3か所水の流れているところがあります。
三伏峠にも水場がありますので水を汲まずにいきましたが、万一三伏峠の水がなかった場合、ここまで戻って水を汲みに来るのには往復1時間以上かかり、登り降りは大変疲労するでしょう。
視界が開け、南アルプス北側の山々が見えるようになりました。
塩見岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳が見えていたと思います。
三伏峠小屋に到着です。
駐車場から3時間かかりませんでした。
小屋番はちゃんと説明してくれますが、態度はそっけないです。
北アルプスなんかだと若いアルバイトのスタッフだったりして、対応が良好なのですが、南アルプスではたまに少し違うところもあるように思います。
その最たるところが農鳥小屋ですが、あそこはもう名物の域に達していますから、それに比べてここはまだまだです。
トイレは右が200円の水洗トイレ、左が100円のぼっとんトイレです。
テントの申し込みと同時にぼっとんトイレの代金は半自動的に徴収されます。
テント場に着いた時は十分余裕がありましたが、梅雨明けのど快晴が約束された3連休のこの日、最終的にはやはりいっぱいになりました。
後から来た人は空き地を探してウロウロかわいそうでした。
最終的にはテントとテントの間のわずかなスペースや平坦でないところ、建物横のスペースにまで張られていきました。
ちょっと数えて総数は70張以上ありました。
水場は10分下ったところにあります。
帰りは登りなのでもう少しかかるかもしれません。
ドラム缶に溜まった水かと思いましたが、コックをひねるときれいな水が出てきました。
水場に行く途中に烏帽子岳への分岐があり、そこに柵で囲まれたお花場があります。
一面に花が咲いています。
シナノキンバイ
シロバナヘビイチゴ
ミヤマタンポポ
カラマツソウ
ムカゴトラノオ
ハクサンフウロ
ツマトリソウとゴゼンタチバナ
ハイマツ
シャクナゲ
ナナカマド
キバナノコマノツメ
コイワカガミ
グンナイフウロ
タンポポの綿毛
ハクサンチドリ
時間に余裕があったので、烏帽子岳(えぼしだけ・2,726m)山頂に来ました。
頂上に着いたときにちょうど塩見岳が見えていたようですが、すぐに雲の中に隠れてしまいました。昼過ぎになって雲が上がってきたようです。
それでもしばらくしたら見えるようになるかと思って待っていたのですが、眠くなってきて、しばらく寝転んでしまいました。気温がちょうど良く、こんな気持ちのいいことはありません。
1時間程ねばって、結局見えてこないので、テント場に戻ることにしました。
山頂付近に雷鳥がいました。
土の上でバタバタしています。
テント場で昼寝の続きをしていましたが、辺りが赤く染まり始めたので、外を覗くと視界が出ていました。
日が暮れかかる中、ヘッドランプやカメラをもって三伏山まで行ってみました。
黒い影となった塩見岳が見えました。
ここは天候が良ければ、いい夕焼けが見えるスポットになるのではないかと思います。
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