サーバのレスポンスの関係から写真がすべて表示されないことがあります。その場合はリロードするか、右クリックメニューから画像を表示するようにしてください。
写真はクリックで拡大できます。
拡大した写真はドラッグで移動でき、カーソルキーで前後の写真に変更できます。
|
前のページはこちら
弥山の朝です。
早朝から宗教団体のような人達がテント場に来て、テントの周りで体操したり歌を歌っていたので、すっかり起こされてしまいました。
10月末だと寒くて起きる気がしません。しかも朝からガスの中です。
弥山と八経ヶ岳の間にある行場。
そういえばここは奥駈道なのでした。
鹿柵を通過します。
八経ヶ岳山頂、1914.9m
一応百名山ハンターのターゲットにされているピークです。
ガスで景色は見えません。
ここはよほどでなければ、それほど良い景色はないような気もします。
八経ヶ岳の山頂を奥に進んでしばらくすると明星ヶ岳付近の分岐に来ます。
この先登山道は明星ヶ岳を巻いていたように思うので山頂は行ったことがありません。しかし、このピークにはあまり興味もないので、素直に高崎横手方面への道をとり奥駆を離脱します。
苔とトウヒとシラビソの森。
奥の暗い雰囲気が大峰の重圧な雰囲気を感じます。
もみじの落ち葉
もみじの木を見上げます。
少し天候が良くなってきたかもしれません。
紅葉の中で、歩く疲れを忘れます。
落ち葉を踏んで歩きます。
高崎横手という分岐に来ました。
右へ行けば狼平経由で弥山に戻ります。
左へ進んで、尾根を下ります。
紅葉の中のトラバース
途中、頂仙岳は左側の斜面を巻くようです。
ガスが奥の紅葉を隠します。
しかし、それも良い絵を作ります。
途中から昭文社の地図で赤色破線になっているバリエーションルートに抜けます。
どこが分岐か分かりませんが、遠くに赤テープが見えたので、ここから強引に登山道を離れます。
微妙に踏み跡が残っています。
赤テープを追いかけます。
もう少し下まで行くと、踏み跡ははっきりします。
さっきの道をもっと下れば分岐があったのかもしれません。
植林帯の中に出ます。
少し踏み跡は薄いですが、バリエーションとしては優しい部類で準一般ルートといった感じだと思います。
バリエーションルートに限りませんが地図を見て常に行程を把握しておくことは必要です。
登山道に木が横たわったいました。そういうのは進んではならないことを示す目印です。しかし、道は真っ直ぐなように見えるのでまたいでそのまま進みます。
2~3歩行ったところであやしい雰囲気になったので、戻ってみると横にテープがベタベタ貼ってありました。
改めて見るとテープだらけで間違いようがないように見えますが、それでも疑いつつ、いったんは直進してしまいました。
大抵、目印のテープは曲がる方向についていますが、このことから実際は曲がる方向だけでなく、直進方向にこそ必要だということが分かります。視線は前を見ているので横にテープを貼っても目に入らないからです。
林道の末端に出ました。
林道に出て少し歩くと、前日、白川八丁に下りていった分岐に来ました。
林道を30分程歩いて熊渡に戻ってきました。
車が増えています。
時刻はまだ10時30分前、弥山から4時間かかりませんでした。
今年の夏は西穂高岳から奥穂高岳へジャンダルムを越えるバリエーションルートにも挑戦しています。
今回の弥山川はそれに匹敵する難易度があると言っても言い過ぎではないかもしれません。
穂高は標高3,000mの世界で、落ちたら一発即死も有り得ますが、弥山川はかなり痛い思いをする程度で済むかもしれません。
岩の上を歩くということでも、穂高は浮石の恐怖で、弥山はスリップの恐怖ですから、慎重になる理由が異なります。
質の違うものを比較することはナンセンスであることは分かっていますが、よじ登ったりすることの動作や行程の長さによる体力具合は通じるものもあるように思います。
大したことありませんが、脇の下から腕にかけてトゲに刺された後が残り、すねに軽い傷ができていました。腕には少し筋肉痛があります。
弥山川ルートは、適度な難易度で、挑戦しがいのある変化に富んだおもしろいコースでした。
|