大台ヶ原から高見山まで3泊4日の縦走を計画しましたが、これだと重い装備を背負った上で毎日8時間程歩かなければなりません。
春が訪れて最初の大型連休であるゴールデンウィークの時期にはうってつけの縦走になりますが、冬の間に体がなまってしまっていて、いきなりのテント山行はキツくなります。余裕をもってゆっくり行きたい方はもう1日追加した方が良いかもしれません。
南部では数え切れない程のアップダウンがあり、しかもまったくといってよいほど巻き道はありません。一見巻き道があるように見えても大抵は獣道で、結局ルートを失い、徒労に終わります。道はジグザグになっていなくて、直登に近いです。そうしたピークをいちいち上り詰めるため、体力を激しく消耗します。
踏み跡も不明瞭な部分があり、赤テープを追う場面もあります。ピークから下る際には必ずコンパスかGPSで確認することが必要です。特に直角に曲がる部分では要注意です。方向確認のため地図と照らし合わせるのに数分の時間を消費しますから、そのうち面倒になってきます。私の場合GPSが活躍しました。
今回の時期では運良くすべての水場で水が出ていましたが、途中ですれ違う人がいた場合、互いに水場の情報交換することをお勧めします。
テント場は北アルプスの山小屋のそばにあるようなイメージではありません。もちろん山小屋はひとつもありませんが、スペースも1~3張り程度であったり、薄暗かったりします。そうした場所での幕営経験がない方は熊等の獣を想像したりしてよく眠れないかもしれません。
池小屋山から北は明るく、眺望も良いのですが、南部は暗くて木の間からチラチラ景色が見えるか、たまに開けるところがある程度です。
しかし、渋い南部と明るい北部の対比が台高縦走の良さのひとつとも言えそうです。
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